週間(旬間)生産計画
生産計画(年間生産計画、月間生産計画)に基づいて、自動車メーカーは販売会社との直接の情報交換を行いながら週毎あるいは旬毎に計画を見直し、工場別・生産ライン別の日産量を計画する。この場合の計画見直しのレベルは、各車種の仕様に関する修正であり、生産計画(年間生産計画、月間生産計画)の修正にあたる。ここで修正された計画が、週毎(旬毎)の確定計画としてサプライヤーへ伝達される。ただし、デイリー納入の場合には、確定リリースはより短納期(例えば日産の場合は2.5日)で行われる。
このようにして、見込生産である生産計画へ受注生産を組み込んでいく。「顧客の注文による受注生産」では在庫は出ないが、「ディーラーの注文に応じた生産」では、ディーラーが見込みで発注して在庫を販売しているため、在庫が出る。販売の末端では、売れるだけ作るというジャストインタイムにはなっていない。自動車メーカーは生産計画を立てると、部品メ ーカーを選定し、協力関係を構築する。部品メーカーも予測に基づく製品計画を立て、製造リードタイムの長いシートなどは、納入指示によってすぐに納品できるように部品在庫を持つことになる。 [1]
出典
- ^ 受注生産システムの方向性 -日本の自動車メーカーの事例- 富野 貴弘