製番管理方式
JIS(Z 8141:2001 生産管理用語)によれば、「製造命令書を発行するときに、その製品に関するすべての加工と組立の指示書を準備し、同一の製造番号をそれぞれにつけて管理を行う方式。」である。製造オーダーを発行するときに、製番(製造番号、英:Work Order)と呼ばれる番号を発行し、その製品に関する加工と組立の指示書を製番に関連づける生産方式のこと。部品の発注も製番単位で行われ、部品発注時点でどの製番の製品に使われるか決まっている。そのため同一部品でも、製番が異なれば別々に管理される。製番管理は、あまり常備品在庫を持たず、毎回、個別手配をかける方式である。一方、MRPは、常備品在庫とロットまとめの思想を前提としている。だから、購買品が届かないために製造スケジュールを手番でずらす、という仕組みがない。部品表の完成を待たずに、部分的に先行発注する発想もない。MRPを受注生産に適用する際に最も注意を要する点である。