経験の活用

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開発プロジェクトなどで得られたベストプラクティスを体系化、フィードバックすることにより先人の知識・経験・技術を継承する。これらの教訓(レッスンズラーンド:Lessons Learned)を充実していくことにより、例えば、開発プロジェクトを担当する技術者に対する教育効果が期待でき、またチェックリストの役割を担うことで見落としの防止を図るとともに、開発の効率化を図ることができる。なお、SEはミッションサクセスにとって必要条件であるが、十分条件ではない。高い専門技術力・洞察力と合わせることがミッションサクセスに不可欠である。

また、SEはシステムエンジニアが実践すれば良いと考えられがちであるが、システムエンジニアにだけ理解されいてもうまくはいかない。サブシステムのエンジニアにとっては、サブシステムがシステムにあたりSEの考え方が必要とされる。また、契約や法律等の他の関係者もSE の理念や基本的考え方を理解するこ とが、円滑で調和の取れた作業につながる。オーケストラで例えれば、指揮者はプロジェクトマネージャ、コンサートマスタはシステムエンジニア、楽団員はSEを学びSEの素養を持っている技術者と言える。指揮者やコンサートマスタが全体を見渡しリードする振る舞いを行っても、楽団員にそれに調和していく意識がなければオーケストラとして纏まらない。[1]

出典

  1. ^ システムズエンジニアリングの基本的な考え方 初版 JAXA 2007年4月B改訂