型式
概念上の型式とは、あらかじめ標準の車両及びオプションを定義し、装備仕様書によりその生産可能性を保障した生産部品表の出図プロセスのことである。生産部品表出図の観点では、日本のメーカーは主に見込生産、欧米メーカーは主に受注生産の形式をとる。日本のメーカーの生産部品表出図プロセスは、在庫生産前提であるためリードタイムの短縮に寄与するが、不要な出図(在庫)を作成するリスクもある。その他にも、型式という用語が用いられた場合には、前述の概念以外にも、以下のいずれかのことを指す。
届出型式
- 車両型式
車両型式とは、原則として完成車両の型式記号をいい、国内向車にあっては国土交通省届出型式に使用されるものをいう。
識別記号 + 型式8桁
識別記号とハイフン:例 TKG-
- 車台型式
車台型式とは、原則として国土交通省届出に使用する基準となるシャシの型式記号で車台に打刻されるものをいう。
新規に開発されたエンジンに設定される届出型式。
届出型式以外
- 社内車両型式
社内車両型式とは、社内管理上用いる型式記号をいい、国内向車にあっては車両型式記号から識別記号およびハイフンを除いたものをいう。生産部品表のモデルインデックステーブルの型式記号に定義される。
- アクスル型式
生産部品表のモデルインデックステーブルの型式記号に定義される。
- T/M型式
生産部品表のモデルインデックステーブルの型式記号に定義される。
- 型式(コンポーネントリスト-モデルコード)
設計/生産部品表Eに出図される、コンポーネントリスト+モデルコードで現される12桁のコード。 構成上の標準型式を指す。標準以外の車両を指す場合には、内装、外装、艤装コードの指定が必要となる。