EGRとは、Exhaust Gas Recirculation systemの略であり、排気ガス再循環装置のこと。排気ガスの一部を吸入空気に混合し、燃焼室内で燃焼させることにより、燃焼室内の酸素濃度を下げてNOxを低減させる技術。効果を発揮するには、運転条件に応じた適切な制御が重要となる。LP-EGRは、吸入空気に混合する排気ガス(EGRガス)を過給機よりも後方から取り入れる技術。全ての排気ガスが過給器を通過するため高い過給が得られ、また、吸入される排気ガスの温度が下がっているため燃焼温度が下がり、NOxが低減される。ただし、EGRガスが燃焼室に到達するまでに時間がかかり、制御が難しい。運転状態に応じ、通常のEGRと組み合わせて適用する。[1]

ドイツ語では、Abgasrückführungの略語として、AGRを用いる。

ディフィート制御

2016年5月、日産自動車が韓国で発売している、キャッシュカイのディーゼルエンジンにおいて、吸気温度が35℃を超えると、EGRを停止する制御が、韓国当局から不正であると指摘された。ただし、全く同等の制御が欧州では合法であると認定されている。

参考

 

出典

  1. ^ (社)自動車技術会「自動車用語和英辞典」

関連項目

EGRクーラー
アシンメトリックターボ